「最初はLPで十分でしょうか。それとも、何ページかあるホームページが必要でしょうか」。この判断は、会社の規模や流行だけでは決まりません。まず、見に来る人が確かめたいことを一つの流れで説明できるか、目的ごとに分けた方が探しやすいかを考えます。

一つのサービスについて、同じ目的の人に順番に説明するならLPを候補に。取引・来店・商品選びなど複数の目的を受け止めるなら、目的別のページを持つホームページを候補にします。すでにホームページがある場合は、新しく別サイトをつくらず、サービスの詳細ページを充実させる選択もあります。

ここでいうLPと、ホームページの違い

この記事では、特定のサービスや申し込みについて一つのページを中心に説明するものを「LP」、会社・店舗の案内や複数のサービスをまとめたWebサイトを「ホームページ」と呼びます。厳密なページ数の区分ではなく、制作を相談するための整理です。広告などから最初に訪れるページを指して「ランディングページ」と呼ぶ用法もあります(用語の定義)。名称だけで発注内容を決めず、何を載せてどこへ案内するページかを共有しましょう。

LPでも事業者の情報や問い合わせ先は必要です。ホームページでも、読み手に合ったサービスへ案内し、予約や相談につなげられます。「LPは売るもの、ホームページは会社名を載せるだけ」と分けてしまうと、本来必要な説明が抜けてしまいます。

迷ったら、三つの質問で判断する

1. 来る人は、同じことを知りたいでしょうか

一つの新サービスについて、内容と利用の流れを知りたい人が中心なら、同じ順番で説明しやすくなります。一方、新規のお客様、既存の取引先、購入後の使い方を調べる人では知りたいことが違います。すべてを縦に並べると、自分に必要な部分を探す負担が増えます。

紙に「来る人/知りたいこと/最後に進む先」を一行ずつ書き、最後の行き先がいくつに分かれるかを見てください。読者が違うだけでなく、説明内容や進む先も大きく異なるなら、入口を分ける理由になります。

2. 説明は一つの順番で通じるでしょうか

サービスの対象、内容、利用条件、流れ、相談方法という一続きの説明なら、LPの形を検討できます。サービスごとに対象や条件が違い、見比べる必要があるなら、一覧から詳細へ進む構成を候補にします。

文章量だけで判断しないことも大切です。短くても別の目的の情報が混在していれば分けた方がよい場合があります。反対に長い説明でも、一つの判断に必要な内容なら、見出しや目次を整えながら同じページで扱えます。

3. 公開後、何が変わりそうでしょうか

メニュー、営業案内、商品、仕事の紹介をそれぞれ更新するなら、誰がどの部分を直すかまで想像します。一つの案内を期間限定で出すのか、数年にわたって情報を足していくのかでも、必要な仕組みは変わります。

「今は一つだから全部一ページ」で決めず、近いうちに追加する予定がある情報だけを挙げてみてください。まだ予定のない機能まで先に作る必要はありません。追加する可能性があることを制作側に伝え、後で広げられる範囲を確認します。

目的から考える、三つの制作案
候補相談前に確かめること
LP一つのサービスを、同じ判断の流れで説明できるか。読後の行き先と、サービス終了後の扱いを決める。
複数ページのホームページ読者ごとに必要な情報を選べるか。会社案内・サービス・商品などの役割と、更新担当を分ける。
既存ページの活用今ある会社情報や受付先につなげられるか。追加・修正できる範囲と、今の契約上の条件を確かめる。

業種名ではなく、今回の目的で選ぶ

以下は判断方法を示す仮の例です。実在する顧客やGRAVIの制作実績ではありません。

  • 美容室・理容室、美容サロン:一つの新メニューを詳しく伝えるなら、既存サイト内の専用ページやLPを検討できます。初来店の方へメニュー、店内、担当者、アクセスを案内するなら、必要な情報を選んで読める構成が候補です。
  • 士業・専門サービス:特定の相談分野だけを案内するのか、複数の業務と事務所全体を紹介するのかを分けます。資格・対応範囲・条件は実態に合わせて確認します。
  • 飲食・小売:一つの商品や催しの案内と、営業時間・定番商品・来店方法を知らせる店舗全体の案内は、役割が違います。期間終了後に何を残すかも決めておきます。
  • 製造、建設・設備:一つの技術や工事の相談先を紹介する場合と、対応範囲・工程・会社情報まで伝える場合を分けます。新しい取引の検討と、既存のお客様への案内を分け、目的に合う入口を用意します。

貝塚・岸和田で地域のお客様を迎えるお店でも、大阪・奈良・和歌山へサービスを届ける会社でも、所在地だけでページの形は決まりません。実際の対応地域と、そこで誰に何を説明する必要があるかをセットにして考えます。

「既存サイトの一ページを育てる」という選択

すでに会社情報や問い合わせ先が整っているなら、新サービスの説明を既存サイトに追加できないか確認しましょう。事業者情報を一から重複して用意せず、関連サービスへ案内しやすくなる場合があります。ただし、現在の仕組みで編集できる範囲や、デザイン変更の制約は確認が必要です。

逆に、誰に向けたサイトなのかが全体で曖昧な場合、説明ページを足すだけでは解決しないこともあります。今の内容をどう扱うかは、「残す・直す・つくる」の整理法から確認できます。

見積もりの前に、次のメモを一枚に

  1. 今回いちばん届けたい相手は誰か。
  2. その人が判断するために必要な説明は何か。
  3. 読んだあとに、何をしてほしいか。
  4. すでにあるページで使えるものは何か。
  5. 公開後に変わる情報と、確認する担当は誰か。

たとえば「初めて来店する方に、新しいメニューの対象と流れを伝え、現在の予約ページへ進んでもらいたい。店舗紹介は既存サイトを使い、メニュー変更時は店長が確認する」と書ければ、必要な説明と行き先が見えてきます。これは記入例で、特定の店舗の運用ではありません。

ページが少ないから必ず安い、LPだから必ず申し込みが増える、とは判断できません。写真・原稿・入力機能・更新方法など、作る範囲を同じ条件で比べます。制作先の選び方は、制作会社比較の記事で整理できます。

公開後の担当まで整理するなら、更新を続けるための役割分担も確認してください。予約や相談への案内は、問い合わせの入口設計で具体化できます。

形を決めきる前に、必要な説明から相談する

GRAVIでは、業種ごとの仕事の伝え方と、会社・お店らしさを手がかりに、読み手に合う構成を考えます。LPかホームページかが決まっていなくても、今あるURLと上のメモが相談の出発点になります。

ホームページ制作の対応内容をご覧のうえ、「誰に、何を伝えたいか」からご相談ください。必要な制作範囲・費用・時期は、内容を確認してから整理します。