組織図をそのまま公開しても、取引先や利用者には「結局どこへ相談すればよいか」が分からないことがあります。反対に、全員の氏名や顔写真がなくても、部署の役割、受け付ける相談、連携の流れが分かれば、会社の体制は具体的に伝えられます。

ホームページの組織図・チーム紹介は、社内の命令系統を全部見せる資料ではなく、外部の人が会社を理解し、適切な入口へ進むための案内として作ります。

1. 読む人の用事で、見せる情報を変える

読む人とチーム情報の役割
読む人知りたいこと見せる候補
取引先・依頼者相談内容を誰が受け、どう進めるか窓口、専門部門、現場、品質確認などの役割と連携
来店・利用する人どの担当・店舗・専門分野が合うか担当できる内容、予約・相談の入口、必要なら本人確認済みの紹介
求職者どんな職種が、誰と働くか職種、チームの目的、仕事の受け渡し、募集要項・社員紹介へのリンク
協力会社どの工程・地域・案件を相談できるか担当部門、協力の範囲、初回確認、窓口

一枚で全員へ説明しようとせず、組織の全体像から、サービス、担当者、採用など目的別ページへつなぎます。

2. 社内用と公開用を分ける

社内用組織図には、上司・部下の関係、内線、個人メール、兼務、休職情報などが含まれることがあります。公開用には、読者の判断に必要な役割だけを選びます。

公開前に分ける情報
公開しやすい候補目的と確認が必要な候補通常は公開しない候補
正式な部署名、役割、担当サービス、代表窓口氏名、顔写真、略歴、個人の資格、担当案件個人メール・携帯、内線、勤務表、社内だけの報告経路

氏名だけでも個人情報に該当し得ます。個人情報保護委員会のガイドラインとQ&Aを参考に、会社の利用目的、本人への説明・確認、公開後の修正手順を自社で検討します。公開済みの情報だから無条件に再利用できる、と考えないことも大切です。

3. 箱と線より先に、役割を一文で書く

部署名だけでは、外部の人に仕事が伝わりません。各チームに、次の四つを一文ずつ用意します。

  1. 誰の用事を受けるか:顧客、店舗、取引先、社内など。
  2. 何を担当するか:相談、設計、制作、提供、品質確認、アフター対応など。
  3. どこと連携するか:次に情報や仕事を渡す相手。
  4. どこから相談するか:共通フォーム、店舗、代表窓口、採用ページなど。

組織が小さく一人で複数の役割を担う場合は、実在しない部署を増やさず、「代表が相談と設計を担当」「提供時は外部パートナーと連携」のように現在の体制をそのまま表します。

4. 架空の専門サービス会社で構成を考える

次はページ構成を説明するための架空例です。実在する会社、社員、制度、顧客、実績ではありません。

架空の専門サービス会社の公開用チーム紹介
役割外部へ伝える内容次の案内
相談受付初回の用件と資料を確認し、担当分野を案内する相談案内・問い合わせ
専門担当確認する範囲、進め方、依頼者に準備いただくものを説明するサービス詳細・利用の流れ
確認担当提出・納品前の確認と、必要な差し戻しを行う品質方針・よくある質問

氏名を出さなくても、相談がどのように引き継がれるかは伝えられます。人柄や一日の仕事を詳しく見せたい場合は、本人確認を行った社員インタビューへ分けます。美容室など担当者選びが必要な業種は、スタッフ紹介で予約名や担当メニューを揃えます。

5. 図だけにせず、見出しと文章を付ける

組織図を一枚の画像だけにすると、文字が小さくなり、スマートフォンや読み上げで関係をつかみにくくなります。W3C WAIは、ページの関係と重要度に応じて見出しを論理的に組み立てることを案内しています。

部署ごとの見出し、短い説明、相談先をHTMLの文字で置き、図は補助にします。線の色だけで関係を分けず、「相談受付から専門担当へ」のように文章でも説明します。

6. 異動・兼務・退職時の更新を決める

公開後は、部署の新設・統合、役割変更、兼務、氏名・写真の掲載変更、退職、窓口変更が更新のきっかけです。元になる役割一覧に、基準日、公開範囲、本人確認、掲載ページ、更新担当を残します。

退職した人の紹介をそのまま残さず、URLを削除するか、チームページへ戻すか、後任へ差し替えるかを決めます。採用中でない職種や存在しないチームを、見栄えのために作らないことも重要です。

7. 組織の全体像から、目的別ページへ

組織図は入口です。会社の判断軸は企業理念、事業者情報は会社概要、個人の担当はスタッフ紹介、働き方は採用サイトへつなぎます。

「普通のホームページなら、たぶん他社さんの方が得意です。」というGRAVIの考え方のように、整った箱を増やすより、その会社らしい仕事の受け渡しが見える構成を大切にします。

GRAVIと、相談先が見えるチーム紹介へ

現在の部署・役割一覧、誰に見せたいか、公開したくない情報、更新担当が分かれば、ページの範囲を整理できます。組織が変わる途中でも、確定した役割から始められます。

業種に合わせた伝え方、ブランディング、ホームページ制作をご覧ください。

参照:個人情報保護委員会「個人情報保護法ガイドライン(通則編)」・同Q&A、W3C WAI「Page Structure Tutorial」、Google検索セントラル(2026年10月29日確認)。構成表と架空例はGRAVIの提案です。